【オルフス（デンマーク）小坂大】体操の第３９回世界選手権第２日の１５日、当地で男子の団体総合予選が終了し、２８年ぶりの金メダルを目指す日本は３６７．７５０点の２位で、上位８カ国による決勝に進出した。２連覇を狙う中国が３７０．４５０点で首位通過。３位はロシア。日本は０８年北京五輪予選を兼ねる来年の世界選手権出場権（２４位以内）も確保した。
　団体総合予選は個人総合、種目別の予選も兼ねており、個人総合で８０年ぶりの２連覇がかかる冨田洋之（セントラルスポーツ）が９３．５２５点で１位通過。決勝には各国・地域２人までの上位２４選手が進めるが、６位の中瀬卓也（徳洲会）、１４位の水鳥寿思（同）については、団体決勝後にどちらかを選ぶ。
　種目別は、冨田があん馬、平行棒、鉄棒の３種目、初出場の森赳人（日体大）が平行棒、鉄棒の２種目で上位８人（１カ国２人まで）による決勝に残った。
　▽具志堅幸司監督　予選では、たくさんの失敗があったが、２位となったことに日本の底力を感じた。決勝は最後まであきらめず、ノーミスで金メダルを目指したい。
　○…旧ユーゴスラビアのぺテル・シュミが２２、２６年大会で達成して以来の偉業となる個人総合２連覇に向けて好発進した冨田は「連覇を目指して頑張りたい」と淡々としたコメント。１３日の練習では、予選でしりもちをつくなど唯一、ミスが目立った跳馬を念入りにチェックした。冨田は「団体決勝に集中したい」と、まずは当面の目標である２８年ぶりの優勝に向けて気持ちを高めていた。
（毎日新聞） - 10月16日10時27分更新